先日、トイレの便座シートを交換しようと剥がしてみたら、シールの粘着あとが思いっきり便座に残るというおそろしい事態が発生しました。
私の住まいは賃貸アパート。頭をよぎるのは「原状回復」の4文字。
・・まずい、これは非常にマズい。。。
そんな絶望的な状況から見事生還(笑)したときのお話です。
同じ「便座シートの呪い」にかかってしまった方、
ゴシゴシこすってキズをつけたり、うっかり薬品などで便座のツヤを消してしまう前に、
まずは一旦落ち着きましょう。
もし、お急ぎなのであれば後半部分から読んでみてくださいね。
それではどうぞ~。
まずは現状の確認をしてみる
便座シートを剥がして、しばらくの放心状態から我に返った私。
まずは現状の確認をしてみることにしました。
そもそもなぜ今回、こんなにも便座シートの粘着部分が残ってしまったのか。
おそらく理由はこれでしょう。
半年近く便座シートを貼りっぱなしだった
から・・!!(^^;)
便座ごと持っていかれるくらいに力を入れて剥がさなければならなかった便座シート。半年近くも私の重みでプレスされきった便座シートの粘着部分は、ベタベタを通りこしてザラザラした状態になっていました。
感覚としてはアイロンプリント用の布の糊がついている面をさわっている感じ(写真とっておけばよかった)。粘着部分が全体的に転写されたような状態です。
私がズボラなばっかりに・・!!と、後悔したところで何もはじまらないので、思いつく方法をかたっぱしから試していくことにしました。
とりあえず試してみたこと
「拭いたら取れるのでは?」と思って、まずは便座除菌シートで拭いてみましたが、ビクともしません。
「水分が足りないのか?」と思って水を含ませたぞうきんで拭いてみました。が、ビクともしません。
「洗剤のチカラで!」と思ってトイレマジックリンを吹きかけて拭いてみましたが、やはりビクともしません。
なんかもう、水分が浸透する気がまったくしません(T_T)
あまりにザラザラしているので「ザラザラにはザラザラを」と思い(^^;)クレンザーを使ってみることに。
さすがに力を入れてゴシゴシこすってしまうとキズがつくだろうな〜とは思ったので、指を使ってなるべく力を入れないで目立たない範囲を慎重に慎重にこすっていきます・・
お?だんだん取れてきた?いいんじゃない?いけるんじゃない!?
と思ったのもつかの間、クレンザーを拭き取ってみたらそこには
うっすらとキズあとが。
・・そりゃそうですよね!研磨剤ですものね!!
やっぱりね!!!(T□T)←強がり
思い返せばゴワゴワしたぞうきんでカラ拭きしただけでうっすらキズあとが残ってしまうこの便座(←すっかり忘れてた)。ゴシゴシこすってこれ以上キズをつけるのだけはさけたい・・!!
今のこの状態からすると、研磨剤がダメならメラミンスポンジもおそらくキズがついてしまう・・!手持ちの洗剤らしきもので残っているのは重曹とクエン酸くらい。
しかし、直前に便器に塩素系のトイレハイター(まぜるな危険)を使用していた身としては、酸性のもの(クエン酸)は危なくて使えない!
というかアルカリ性とか酸性とか、よくわからないまま洗剤を使って便座のツヤがうっかり消えてしまうような事態はさけたい・・!!
そもそもこの便座の素材自体が陶器なのか樹脂なのか何なのかもよくわからないっ!!
そんな軽くパニックになりだした私の前に、それは突然現れたのです。
救世主は突然に
ふと隣の風呂場に目をやると、目に飛び込んできたのはクレンジングオイル。
・・これってどうなん?
まぁ、顔というデリケートな部分に使うものが便座のコート剤を溶かすってこともないだろうし。
試しに便座に数滴たらして薄く伸ばしながらメイクを落とすときのようにくるくると指でなじませてみました。すると
お・・落ちるじゃないですかっ!!
なんと、するすると落ちていくではありませんか!効果ありありですよ!!
しかもキズなんてまったくついてない!なんてこと!!ブラボー!!
・・というワケで、その時試した方法がこちら(^^)↓
クレンジングオイルを使って便座シートの粘着残りを取る方法
1、シールの粘着あと部分にクレンジングオイルを塗りながらなじませます。このときクレンジングオイルの塗りすぎに注意!あとで拭き取りづらくなります。
2、ティッシュを使ってクレンジングオイルと粘着物質を混ぜながらくるくると拭いていきます。
3、粘着物質が完全に取れたら粘着物質の残りかすと、余分なクレンジングオイルをティッシュでしっかりと拭き取ります。(注:クレンジングオイルを拭いたあとのティッシュはトイレに流さず、燃えるゴミとして捨ててください)
この時点では便座がクレンジングオイルでまだヌルヌルしている状態なので、便座に残ったクレンジングオイルを乳化(水と油が混ざった状態に)させる作業をしていきます↓
4、水をひたひた(←重要)に含ませたティッシュ(・・は破れやすかったのでキッチンペーパーとかの方がいいかも)でクレンジングオイルがついた部分をパックしていきます。
↓こんなかんじで
5、水でパックしたら30秒そのまま放置します。
6、30秒たったらパックしていたティッシュを取りのぞき、乾いた布やティッシュで残った水分を拭き取って完了です。
このとき乳化がしっかりできていれば、拭き取りあとがヌルヌルすることはありません。
もし、クレンジングオイルのヌルヌルが取りきれていなければ、手順4~6の【水パック→30秒放置→カラ拭き】を繰り返してみてください。
おわりに
今回、たまたま手持ちのクレンジングオイルで何とかすることができましたが、そもそも便座シートの貼りっぱなしがよくありませんでしたね(^^;)
ちなみに掃除後の画像がこちら↓
パックのおかげで心なしか便座もツヤツヤに(笑)
この方法、他メーカーのクレンジングオイルでは試していないので、たまたまこのクレンジングオイルでできただけという可能性もなくはないのですが。
クレンジングオイルはシャツの襟汚れ落としができたりと、他にも何かと使える代物なので1本持っておくと便利かもしれませんね。
以上、便座シートのベタベタした粘着残りを取る方法でした(^^)